低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

後継者はどうするの

イメージ 1

イメージ 2

そうなんですよね・・・・。

今日、この写真の現場で作業しながらデベロッパーの担当者に色々と講釈をしていたら、こう聞かれたの

です。

『後継者の専門屋さんはいたの ?』

『いえ、なかなかいませんね』

低価格で高機能の器具を造っても、買う相手は所詮兼業の職人さんが殆どなのでなかなか新しい製品には

興味が持てないのでしょう。

めんどうなのでしょうね。

年に数回しか注入の作業をしないのに樹脂の注ぎ足しとか、ひび割れ幅と樹脂の硬さの適合性などで数種

類の樹脂を買い揃えたり注ぎ足しのための注入ガンも必要だし。

第一、注入で喰っている訳ではないのに国家資格をとるだとか新しく勉強するには割に合わないのだと思

います。

それに何よりも樹脂がひび割れの中に入ろうが入るまいが今までの方法で問題はなかったからね。

結果は直ぐには解らないもんね。


もしも今回の担当者のように注入に対してかなり勉強している監督さんばかりだと、もう少し専門の業者

が増えるのでしょうが。

樹脂の硬さとか、何度目の注入とか付っきりで見ていますから確実な注入をしなければ当然色々と指摘

されます。


一般的には大手のスーパーゼネコンでさえも殆どの監督さんはちらりと見て、あとは宜しく・・・。

樹脂の硬さとか、ひび割れの幅とか、どれだけの量が入って行ったか等については殆ど興味が無いようで

す。


器具の付近から樹脂が漏れていても何んの疑問も持たない・・・素人に近い注入の仕事は初めての職人さ

んであっても、信用しているというか、何んの疑いも持たないようです。

年に一回とか、月に一回とかしか仕事をしていない兼業の人も専業の人も結果は皆同じだと思っているの

でしょうね。

結果が見えない仕事の宿命なのでしょうか。

結果が見えないからこそ大切だと思うのですか゛。

そもそも鉄筋コンクリートのひび割れはそんなに補修するほどのものではないと言う考え方か多くあるの

もその要因で、いい加減な注入工事でも殆ど気にしないのかも知れません。



『そんなに落ち込まないでよ・・・いつかは芽が出ると思うよ』

『そうかなぁ、こちらの考え方が間違っているのじゃないかと、最近は自分を疑うよ』


社会保険庁の間違いで、支払うべきお金を未だに支払っていない・・などの話しを聞くとどうしてなのか

理解できませんよね、更には支払うのが二年先かいつの事か解らないと言う事を聞くと、こちらの常識が

間違っているのかと思う。

これに似ているような気がします。


お客はひび割れを補強してくれると思ってお金を払っているのですから・・・・。


自分を信じてこつこつとやってればいつかは必ず花は開く・・と言いますが。

本当にそうかね、例外は無いの ?


でも今は信じるしかないんです。