低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

テナントビルのひび割れの場合

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写真は店舗が移転のために内装材を取り払った状態です。

テナント側からの漏水の苦情のために、その原因を知るために内装材を撤去しています。

漏水の形跡のエフロがセパレータ穴とひび割れから流れ出しています。

一見して床の切り付け部分からの漏水のようですが、実際はひび割れとセパ穴から漏水しています。

この建物は築後既に6年間も経過していますが漏水に関してはゼネコンより10年間の保証が提出されています。

テナントビルでの漏水は施主との関わりだけでなく借主とも関係してくるので漏水については簡単な話では終わりません。

損害賠償とか賃料にも関係してきます。

現場では施主自ら我々の仕事について色々と質問をしてきます。

フロッグの注入のメカニズムとか効果とか耐久性とか・・・・色々です。

私は色々な事もゼネコンの担当者に話して間接的に施主に伝わるよりも施主に直接話す方が良いと思います。

例えばこの程度のひび割れ幅であると注入した樹脂が表側に流れ出してしまうので多少は勘弁してください・・等と言えば・ とんでもない漏水で補償金を取られるぐらいなら徹底的に表側に流れるほど注入してくださいとの事。

施主だからこのような事が聞けると思うのです。

エポキシ樹脂が外壁に流れ出していると半年もしないうちに黄色く変色して外壁が汚れますよと言っても
気にしないでくれ・・との事。

池袋の駅傍の、昔からある大型電気量販店と最近進出してきた大型電気量販店とのトライアングルの間にあるビルなので外壁には気を使っていたのですが、隣のビルとの隙間が殆ど無い為に考えてみればさほど気にする事もないのかと・・。

注入していて樹脂がどんどん入っていくのは嬉しいのですが、ここの場合は入りすぎるので、もう少し
単価を高くしておけばよかったと後悔。

超低粘度樹脂を2回と低粘度樹脂を1回の3回が標準としていますが、ここの場合は裏側まで到達するのに多い箇所で5回も注入しています。

壁の厚さは150㎜ですからひび割れ幅が0.3㎜の場合は45cc/1mで計算上は良いのですが実際は150cc注入してやっと溢れてきた所が大半。

余程巣穴(ジャンカ)が多いのだと推察できます。


工事が終了するまで施主の方は色々と話しながら殆ど毎日見ていましたが、結果には満足されたようで
す。

このようなビルを9棟も所有しているとかで、自分の会社でも注入をして見たいとも言います。

材料は売ってくれるのかとの質問には・・嬉しいだけど・・どうして?そんなお金持ちなのにと。



いい環境の仕事場でした。

お昼は人気のとんこつラーメン屋が二件隣にあるし、現場と私の会社は歩いてもほんの15分だし。

7.8階も計画しているとか。

その節はぜひ、お願いします・・・・。

それにしてもビッグカメラヤマダ電気は戦争しているみたいで他人事ながらたいへんですなぁ。

にこの付近はチラシで一杯です。