低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

スリット工法の壁から漏水

イメージ 1

写真のフロッグを取り付けている箇所はスリット工法の目地部分になります。

スリット工法は耐震構造のなかで一番普及している工法ではないかと思います。

柱と壁を離し大きな地震のときに柱だけが動きやすいようにしています。

鉄骨構造のPC版構造に似ています。


RC構造のスリット工法は柱と壁の間に隙間(目地)を造りますから、その表面に仕上げ材が乗っかると

その部分にひび割れが発生します。

そして場所によってはその部分から雨水が侵入してきます。

優れた工法なのですが結構厄介だと思います。


せっかくのスリットを注入によって固定してしまったら耐震構造の意味がなくなってしまいます。

写真の建物は建築中なのですがパラペットにジャンカがあったせいでそのひび割れからスリットを通り室内へ侵入したようです。

ジャンカをハツリ取りその部分に低粘度型エポキシと微粒子のセメントを混合して流し込んで固定し、仕上げはその上に樹脂モルタルを充填してし更にウレタン防水材を塗布という事になりました。

この場合にフロッグでの注入は必要は無いのですが隙間から室内まで雨水はどのように貫通して行ったのかを見るために注入しています。


この部分のスリット工法は柱の両側と床部分の切り付け部分がスリットとなっています。

つまり壁は上の梁から吊るされた状態となっています。

壁は一箇所しか建物には接していません。


だから柱は多少は動けるのでしょうが、梁が固定しているから・・・それなりの地震には強いのかもしれませんね。



今年も残り僅かです。

本当に365日あったの?

1ヶ月ほどごまかしていない・・・と思うほど早いのだ。

子供の頃と較べるとなんと早い事かと思います。

多分、誰も気付いていないけど地球の回転が速くなっているのだと、信じたくなります。


そういえば長年使っていたゼンマイ式時計が止まったままだし。