低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

天井のひび割れから漏水

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写真は天井のボードを剥がして漏水しているひび割れを露にしています。

築後15年です。

マンションで今時、ボード貼りの建物は少なくなりましたが,昔の建物は全てこのような構造でした。

コンクリートに直接クロスを貼る方法ではないので、ひび割れなどはこのように何かが起こら無ければなかなか発見はできません。


11階建ての建物で6階の天井のひび割れから漏水していると言う事は7階の床スラブに雨水が溜まっているという事になります。

建物は繁華街の中にありますから道路幅による斜線制限でセットバックの形になっています。

いわゆる斜めの外壁部分の下が天井の一部となっています。

このような建て方の漏水は結構多いと思います。

屋上のようにフラットになっていれば確実な防水が出来るのですが、斜めになっている壁というのは防水も取り立てて出来ませんから、ひび割れがあれば雨水は直ちに室内へ侵入してきます。

今回のひび割れは天井の真ん中付近に幅は0.2㎜で長さ1m程しかありません。

このようなひび割れは経験からすればジャンカ(巣)がある部分の上に発生する事が多いのですが。

ハツりをする訳にはできませんからそのまま注入します。


注入を始めると案の定樹脂はかなり入ります。

天井の場合は必ず超低粘度型の樹脂を注入します。


下方向から注入しますので樹脂が時間と共に流下するような事はありません。

超低粘度型樹脂はひび割れの隅々まで行き渡りますからこのように漏水している場合は最適だと思います


ひび割れの補修は終わりましたが肝心の漏水している箇所はいいのでしょうか・・。

工事が大掛りになるから今回はこれで終わりとか。


このマンションは賃貸タイプなので天井に雨水が溜まっていても室内に漏れてこないのならさほど大騒ぎにはならないようですが、湿気が多くて嫌だと思いますが。


今は、経費を出来るだけ使いたくないのでこれで我慢しようと言う事なのです。



不景気はこんな所まで影響しますか・・・。