低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

低圧注入工法の仮止めシールはこんな風に

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仮止めシールの役目はひび割れから注入した樹脂を漏らさない事が最大の目的です。

低圧注入器具の台座周りには樹脂の圧力が掛かりますから特に慎重に隙間無く押さえる事が大切です

仮止めシール材にはカートリッジタイプの1液型とウレタンの2成分型そして速乾型のエポキシ樹脂があり

ます。

速乾型のエポキシ樹脂のパテは2成分型ですが、ク・・なんとか・ダ-という製品についてはとても正常

には使えそうにもありません。

この商品は使う人の事はあまれ考えていないようで、混合しているうちに硬化が始まったり、硬化が始ま

る時には発生する熱で樹脂が垂れてしまいます。

そうなのです、せっかく取り付けた器具が下のほうにずれ下がったり、落ちたりします。

エポキシ樹脂は硬化するときには必ず発熱作用があることは常識なのでこのメーカーを除くと他のメーカ

ーではその対策をして硬化時には垂れないように配合しています。


注入を専門、もしくは低圧注入工事の頻度が多い職人さん達は経験から絶対にこの製品は使いません。


仮止めシールには使えない製品をなぜ多くの職人さんが仮止めシールに使用しているのかは不思議としか

言いようがありませんがどうしてなのでしょう。


ある職人さんはこの商品しか知らなかったとか、硬化する直前にずれないように手で押さえるからなんと

か使えるとか・・・・。

そんなめんどうをしなくても、他のメーカーではいくらでも安くて優れている製品があるのに、どうして

わざわざそんな問題製品を使うのか、我々からすると不思議です。



剥離性の仮止めシールの場合は写真のように台座部分の丸を描きながらシールをすると1日に300mの取り

付けも可能です。

早ければ良いというものではありませんがこのようにひび割れに圧力を掛けながらシールをしていくと

確実に漏れを防ぐことができます。


早くて確実で更に見た目にもきれいな仕上がりがプロの仕事だと思います。

丸く描いたシールの上に強くフロッグの台座を押さえつけます。

ひび割れが消えない程度に丸が小さくなるまで隙間を確保しながら確実に押さえていきます。

この微妙な隙間が後に注入するときの漏れにも関係しますので小さな隙間を心がけてください


その後は金ベラで強くシール材を押さえていきます。

当然ですが台座の回りも必ず押さえてください。


何度も言っていますが、器具に注入しても樹脂が漏れ出してしまってはひび割れの中には樹脂は決して入

っていきません。

仮止めシールの隙間からの液漏れはプロとしては恥ずかしい事だと・・・。


液漏れはシールを確実に行っても見えなかった微細なひび割れから出てくる場合がありますから一概には

不注意とは言えませんが台座及びシールからの漏れは駄目です。



話は変わりますが今月はフロッグの在庫がなくなります。

売れすぎて無くなるのではなく、単純に原料の手配が遅れたためが原因です。

プラスチック屋さんの言い訳は原料の中国への出荷が多いためだとか・・・・。


お客様にはご迷惑をお掛けします。


早急に対策をと努力していますので、ご勘弁ください。