低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

耐震補強工事も一段落

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民主党による景気対策の一環である遅れている学校の耐震補強工事も今年は一段落したようです。

学校の場合は建物が古いこともありひび割れの数量とかひび割れの幅は一般の建物(マンション等)に比

べると多くそして幅も大きいのが一般的です。


我々にとっての仕事の環境は学校の方が断然良いですね。


建物の敷地に余裕がありますから車も近くに無料で駐車できるし、何よりも建物の中に人がいないのが

一番の嬉しい事です。

自分の仕事以外の事に気を使うのが一番疲れます。


剥離性シール材の話

剥離性シール材はカートリッジタイプの一成分型のものと、主剤と硬化剤に分かれている二成分型があり

ます。

写真の仮止めシール材は2成分型の剥離性シール材です。



二成分型は製造している会社は一社しかありません。


この二成分型を使用している職人さんは間違いなく注入工事の専門職の方達ですが、残念ながら多く見て

も全国で十数人程度の少数なのです。

したがって使用している数量は僅かなものだと思います。


その一社が2年前にあまりにも需要が少ないものだから生産を止めるとか・・。


使用している私もそして知り合いの職人さん達も非常に困ってしまいます。

価格が安くて剥離性に優れる商品ですから。

儲からないものはやれないと言う方針だそうで既に決定したとか。


外資系だから仕様が無いよね・・・。


ならばこちらで造ろう、と言う事で造ってくれるシーリング材メーカーをやっと探し出したのです。

使う側の私と一緒になつて試作品を現場で使用して改良し、更にと繰り返して三ヶ月で出来上がったので

すが。

なんとそのシーリング材メーカーは出来上がった製品を突然、その生産中止した外資系のメーカーにOE

Mしますと売り込みに行ったのです。


フロッグシールとして上市する約束だったのに・・・。


もともとこの2成分型の剥離シールは私が長年勤務していたゴムメーカーで開発したものなのです。

開発のときに会社で特許を申請したのですが、考案者は私でしたから会社の規定で報奨金一万円を貰った

と言う経緯があるのです。

特許はその後社内の処理が(技術部から特許課)悪く手続きをしないで取得できなかったのです。


そんな経緯を話したからこのメーカーは取り組んだ筈なのですが。



このシーリング材メーカーはいわゆる中小企業ですから余程焦っていたのだと善意に解釈しています


今、市場に出でいるこの製品は私が造ったと思えば我慢も出来ます。

しかも生産している7割方は我々の仲間が使用している筈ですから。


愛すべき製品として私も積極的に使用しています。