低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

劣化した塗布防水下のひび割れの場合

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ウレタン塗布防水材の経年劣化でひび割れから室内へ漏水している現場です

防水材の下にあるひび割れからの漏水は突然に始まります

数日の炎天下で劣化した防水塗膜が亀裂を起こし、そして、その亀裂から浮き上がった塗膜の下に雨水が

入り込みひび割れに到達すると突然漏水が始まります。

特に大量の雨の場合には溜まった水の水圧もプラスして微細なひび割れの中にも入り込んできます


防水材には一般的にはアスファルト、ゴムシート、軟質FRP、塩ビシートそして塗布防水(ウレタン

系、アクリル系)がありますが、それぞれに長所、欠点があるようです。


塗布防水の欠点は作業する職人さんの技量によっての差が将来の耐久性に大きく影響すると言う事があり

ます。

溶剤で規定よりも薄く混合したりとか、規定よりも薄塗りしたりとか更には立ち上がった部分に下地処理

をしなかった為に流下してしまったとか現場の作業者によって仕上がりが左右されやすい工法です


今回の漏水についてはコンクリートのひび割れなら・・・という事で声がかかりましたが、この程度の事

なら防水屋さんの方がより効率的だと思います。


劣化したウレタン塗膜を剥ぎ取り、ひび割れを現したら、ひび割れの上に速乾性のシーリング材をシール

して硬化したらその上に再度ウレタン防水材を規定通りの塗布量で仕上げる。

これで数年は大丈夫な筈です。



とは言うもののせっかく私のところに舞い込んで来た仕事なので、ひび割れの中にはエポキシ樹脂を注入

してそして塗布防水としませう・・。


エアコンの下までひび割れが伸びているのでブロックごと持ち上げてなんとか注入をしませう。



仕事に感謝する気持ちは忘れてはいけないのでっすう・・・。