低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

賃貸マンションのひび割れ

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

今週は賃貸マンションのひび割れからの漏水補修工事です

建物は築後25年目の比較的古い建物です

内部の壁もボードをGL工法で張り付けてあります


いまどきのマンションとは違って躯体のコンクリート面はボードに隠されていますからひび割れはすくに

は解りません。

今回のように床面から雨水が漏れてくるような症状が現れなければひび割れが発生しているとはなかなか

判断はできません。


RCの建物の場合に、内部に雨水が漏れてくるような場合の原因はそれ程多くはありません。

経験から申せば次の3つの要因が主だと思います。


1,ひび割れからの漏水

2,シーリング材、防水材の劣化及び破断

3,通路等の排水口(ドレン)周りの防水材の劣化、破断


ひび割れからの漏水の場合は特徴があります

一般的には普段の雨ではなかなか室内に雨水は漏れてきませんが、強い風を伴う雨の場合は直ぐに漏れて

きます。

微細なひび割れの場合は押し圧が必要なのです。

室内との気圧の差が出来ると微細なひび割れの中にも簡単に進入してきます。


シーリング材の場合も大きく破断していない、例えば変性シリコーンをプライマー処理をしないで施工し

た場合のように接着が不良な場合には隙間が微細なためにひび割れと同じような現象になる場合がありま

す。


排水口周りからの漏水は雨が降りやんでもなかなか湿り気はなくなりません

処置が一番厄介な気がします。


今回は壁面のひび割れと、シーリング材の劣化の補修となります


ひび割れの補修は低圧注入工法のフロッグ工法で施工しますが、注意すべきは注入するエポキシ樹脂を

表側のタイルから余計に漏らさない事です。


エポキシ樹脂は確かに最強の接着剤なのですが、熱と耐候性については極端に弱いのです。

エポキシ樹脂を外部に漏らしてそのままにしておくと半年も経つとエポキシ樹脂は黄変してしまうのです

目立つ黄色に変わってしまうのです。


足場か無いところで垂れ下がった目立つ黄色をどうして拭き取りましょう・・・。


樹脂が入るからと言って入れすぎてはダメなのです


明日はシーリング材の打ち替えを行います


明日に続きを報告します


明日は早いのでもう寝るべぇ・・・。