低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

マンションのひび割れも色々

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写真は『らばQ』さんから拝借したものですが中国のマンションだとか

ひび割れ部分の補修がはっきりとわかりますが、その方法はいわゆるUカット工法なのか単にパテ等を塗

りこんだだけなのかは不明です。


確かに新築でこんなことで許されるのかとさすがは中国と・・は思いますが。


他人を笑えませんよ。


日本の場合も似たり寄ったりの方法で補修をしている建物は沢山あります。


私にしてみればひび割れの補修方法については日本の場合と比較しても五十歩百歩ではないかと思います


都内のマンションの大規模改修工事でひび割れ補修については圧倒的にこのような塗りつぶしもしくはU

カット工法が多いのですから。


ひび割れた箇所に強度のある接着剤を低圧注入工法で確実に充填して補強(元通りにする)するという方

法は殆ど採用しないのですから。


都内の場合の大規模改修工事は最初に造った建設会社が施工すると言う事は殆どありません


コンサルタントの関係施工会社とかマンションの管理会社の施工会社とか塗装屋、防水屋さんから改修会

社になった会社などが主です。


このような会社であっても施工技術が優れた会社も多々あるとは思いますが。


一般的な考え方からすればそもそも最初に造り上げた建設会社がその建物については一番詳しい訳ですか

ら改修工事も行うのが正しいような気がします。


地方の場合は建てた時の建設会社が施工するのが多いようです


東京の場合は特殊なのでしょうか。



昨年にマンション管理会社の施工部門が施工していた現場からひび割れの見積り依頼がきた事がありま

す。


見積りはしたのですがその価格が全く話にならないほど安価な価格なのでびっくりした事があります


現場の監督さんは積算の段階でこの価格なので・・・と言います。


いったいなんの資料を見てこんな価格で積算したのでしょうと聞くと、Uカット工法の価格と同じにした

のだとか。


そもそも工法が違う方法なのに同じ価格にしてしまうと言うずさんさにびっくりします


例えば自転車で配達するのと飛行機で運ぶのと一緒の配達価格というのに似ています。


それでもこの改修会社は100棟を超える実績があるとか。


特にひび割れ補修の場合は結果がわからないわけですから、そんな施工できない価格で施工する施工例は

1000棟の施工実績があったとしてもなんの自慢にもなりません。



低圧注入工法は殆どが公的な建物で採用されて、民間で採用するのは殆ど大手ゼネコンということも、

我々専門のメーカーとか専門施工会社などのPRの努力不足も問題なのでしょうね。


そうなのですぼやいていても始まらないのです。