低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

低圧注入を二日で終わらせて

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市民病院の剥離性シール材の撤去に手間取っているうちに次の現場の約束の日が来てしまいました

銀行の応接間の壁面にひび割れが発生して雨が降ると床のカーペットが濡れてくるそうです


ウィークデーに施工するので最短の2日間で終わって欲しいとの事


早く終わって市民病院の仕上げに戻ろう・・・・・。


30m程度の低圧注入工法の作業は通常は器具のセットと仮止めシールの硬化で1日が必要で、そして注入し

たエポキシ樹脂の硬化が1日はかかり、そして撤去が1日掛かります。


この3日間かかるところを2日間で引き渡して欲しいとの事。


このような場合はまず仮止めシール材は速乾性のエポキシ系シール材を使用します


この系のシール材は冬でも30分もあればカチンカチンに必ず硬化しますが、例外的に某メーカーの

クィ・・?なんとかと言う製品は硬化するには硬化するのですがせっかく取り付けた器具が硬化時にダレ

てしまうのです。

もっとも経験のある職人さんはこのような不完全な製品は経験から殆ど使用しませんが、特に今回のよう

に急ぐ現場では間違っても使えません。


エポキシ樹脂系は硬化時に熱を発しますがこの製品はこの熱でだらしなくダレてしまいます


他の製品を知っている職人さんはこんなダレる材料は決して使いませんが、経験が無い他の製品を知らな

い職人さんはなんの疑いも持たないで硬化する僅かな時を待って器具等を暫く抑えて置くそうです。


なにもそんな苦労しないでも他社品なら最初から取り付けても決してダレる事なんか無いのにと思います


どうしてこの製品は10年1日のごとく変化しないのでしょうか・・・。


よけいなお世話ですよね・・。



今回使用の速硬化性のパテはエポキシ専業メーカーの製品ですがラベルには外資系のメーカーのブランド

となっています。


OEM品であっても良い商品はいいのです。


使い慣れているせいもあってフロッグの取り付けとシールは60分で完了です

直ちに注入開始です。


注入は当然のことですが必ず超低粘度型の樹脂から始めます


30mを3時間で下地処理から注入までを終了です。


撤去は明日に行いますが、時間を気にしないなら夜になればエポキシ樹脂が粘ってきますから夜には撤去

が可能です・・・・そうです、暖房が効いた室内ならそしてひび割れが50m程度までなら一日でセットか

ら撤去までなんとか終わることも出来るのです。


でもこんな事は止しましょう・・・一日でできるなら費用は高すぎると文句がきますよ・・。


急いで慌ててする仕事にはどこか抜けるところがあるからね、対価に値する仕事に集中しましょう




今日は寒いし明日は早いのでこの街で美味しいものを食べて、少し飲んでそしてそのまんま泊まるべ

ぇ・・・。