低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

低圧注入工法の養生は

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写真は器具を取り付けて樹脂を注入してそして2日後に撤去する予定の場合の養生の様子です

注入をする兼業の職人さんの場合によく聞きますが・・・注入工事をするのなら周辺が汚れても当然・・

とか。


そんな事はありません。

正しく施工すれば決して周辺は汚れません


前回も報告していますが、ひび割れの中に樹脂を充填するのに周りに樹脂が漏れたりしては樹脂は決して

ひび割れの中には進入していません。

そして低圧注入工法は長い時間を掛けて静かにひび割れの中に進入していくシステムですから、注入が終

わっても樹脂の可使時間の間は樹脂は進入し続けています。


翌日に見たら思わないところから樹脂が漏れてきていると言う事が多々あります

そんなことも考えて注入が終わったら写真のように確実な養生をして欲しいと思います


学校などの場合は子供が器具を触らないとも限りません。

圧力が掛かった器具を動かすと場合によっては破裂してしまうことがあります

固まっていないエポキシ樹脂が目にでも入ると大変です


子供なら直ちに医者に洗浄してもらわなければ痛くてたまらないと思います

エポキシ樹脂は硬化してしまうと人体に影響するものは殆どありませんが、液体の時は色々と問題があり

ます。

そのようなもしもの事も考えて養生も場所によっては必要なのです


注入している時に器具の周りから樹脂が漏れてくるのは大きく言えば技術不足ですが、具体的にはまず

器具を取り付けるときのシール材の塗り方の不良、そして器具と器具の間のひび割れの上に乗せるシール

材の押へ不足があります。

特に素人の方に見られるのは(本人はプロと思っている)シール材の量が少なすぎるシールです


カートリッジ1本で3m程度の使用量が正しいと思います

1本で5mも10mも延ばしている現場を見ますがそれではとても確実な漏れ止めのシールはできません

そして、シールするには下地に接着させるためにヘラで押えることが絶対に必要なのです


注入するのに金属製のヘラを持っていない職人さんがいるのには驚きます

大工さんが金槌を持っていないという事と同じです


剥離性のシール材の場合にはシールするのに太くそして幅広く施工するとヘラ押さえも確実に出来ますし

注入後の撤去も簡単に能率的にできます


プロなのですから材料にケチってはだめです・・・。


一度使って不都合になった器具をもったいないからと言って使うようなことをするから、ひび割れが再発

するのですよ。


フロッグの場合はもともと使い捨ての器具ですから使いまわしはできませんが・・・。


安くて高機能な器具なのですが・・・。