低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

橋桁のひび割れにフロッグは完璧

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更新が2週振りなのはあまりないことなのですが、異常な暑さのせいでビールを飲んだら今日はおわ

り・・の連続なのでっす・・・・。


さて、写真は国道の橋梁と橋桁のひび割れ注入にフロッグ天井壁用の新型を取り付け注入している様子で

す。


この現場は天井面でひび割れ幅が0.2㎜から0.4㎜程度だそうですから超低粘度型を繰り返し注入していま

す。

樹脂が柔らかすぎてひび割れの途中で留まってくれなくても、仮止めシール材からは漏れませんからどん

どんひび割れの中に溜まってきます。


そうなのですこのような方法で注入するとひび割れの中には完璧に樹脂が充填できるのです

天井面のひび割れはより低粘度型の樹脂を注入するのが基本中の基本なのです


ひび割れ幅が0.05㎜~0,4㎜までは超低粘度型の樹脂だけを注ぎ足すのが確実に隙間無く充填できる方法

なのです。


壁面、床面の注入はその方法でなく超低粘度型の樹脂、低粘度型、中粘度型更には高粘度型の樹脂とひび

割れ幅に適合した硬さの樹脂に向かって順番に注ぎ足していきます。


このような基本的な注入方法を守らないから低圧注入工法は胡散臭いなどと言われるのです


今回使用してもらったフロッグの新型は、樹脂の押し圧を上げるように(秘密)内部の形を加工しています


従来の旧型に比べると写真のように樹脂の残量が極端に少なくなっています。


タンクの中が空になるともっと樹脂は入るだろうと言われそうですが、入るには入りますが推定の必要量

を越して注入しても溢れて無駄になるだけなので推定必要量になつたらそれでいいでしょう。



この現場の施工は私の最も信頼する低圧注入施工専門の友人なのです

彼は地元の中堅の建設会社の課長だったのですが、自分が担当した建物のひび割れに悩んでいた時に偶然

に当時メーカーに勤務していた私と出会ったのです。


『任せて下さい、お施主さんに文句を言われないように補修して見せますよ』

『えっ、こんな微細なひび割れの中に接着剤が入るのですか』

『まぁ、見ていてください・・・』

『初めて見た・・・すごい・・』


と言うようなことでその後に時々一緒に食事したりで親しくなったのです

それから2年後に彼はサラリーマンを辞めて低圧注入工法の専門会社を設立したのです。


20年以上も勤めていた会社から独立する時に奥さんを説得した時に言ったという言葉を私は今もはっき

りと覚えています。


『俺はどうしても独立したい、交通事故で死んだと諦めてくれ・・・・』とか。


私も定年まで勤めないで早く独立していたら同じことを妻に言いたかったのですが・・。

『そうね、交通事故で死ぬのなら保険金がはいるのだから・・保険金が入ってから独立して・・・』

といわれるのが明白なのだ。


この道路工事はまだまだ続くそうです。



日本全国、このようにひび割れには確実に樹脂を入れるのだという情熱が欲しいものですね。