低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

ひび割れ注入の仮止め材について

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今回は低圧注入で必要な仮止めシール材について報告します

仮止めシール材の目的は、低圧注入器具をひび割れの上に取り付ける事と、その間隔にあるひび割れから

樹脂が漏れないようにするためのものです。


一昔前までは器具を速乾のエポキシ系の接着剤でひび割れの上に取り付けて、そしてその間のひび割れに

は合成ゴム系のシール材を使用したり、簡単に剥がれる急結セメント等でシールをしたりしていました


今でも、昔に施工していた方法を10年1日のごとく相変わらず懲りずに使っている職人さんも居るようで

すが、昔の方法は色々な箇所から樹脂が漏れてきて施工が不確実になる場合があります。


問題があるから各メーカーは新しい方法を考え出すわけですから、新しい方法も取り入れるという努力も

必要だと思います。


低圧注入工法は器具に圧力を掛けて樹脂をひび割れの中に押し入れる方法なのですから、その樹脂が表面

から漏れ出しては樹脂はひび割れの奥には進入してくれません。


樹脂漏れは絶対に駄目なのです・・・。



仮止めシール材は一覧表にあるように5種類があります

但し、フロッグ工法のようにひび割れから水が出ているような箇所にも対応できる工法の場合はこの他に

急結セメントがあります。



表のなかの2成分型の剥離性シール材については1社しか製造はしていません


特許はないのですが、現場で主剤と硬化剤を混合するという面倒さと、コーキングガンを使用するという

技術が必要なので全国でも私達の仲間の職人さんぐらいしか使われていないようです。

安価で剥離性が良くて優秀なのですが兼業の職人さんではなかなか使いこなせないのかとも思います


剥離シール材が全く取れないような悲惨な目にあった方ならぜひお勧めです



仮止めシール材の理想的な性能は、どんな場合も必ず下地を傷を付けないで簡単に除去できることそして

下地に脂分の染みを残さない、そして低圧注入工法の圧力程度では破裂しない・・など。


こんな簡単な事なのにどこのメーカーでも造れないと今では諦めているようです


そうなのです、カタログには剥離性のシール材として注入施工後は簡単に剥がれますよと謳っているのに

実際は全く剥がれない場合が多々としてあるのです。


直射日光が当たりそして外気温度が急激に上がった場合などはゴム質が脆くなり切れてしまうのです



剥がれないで泣くような被害にあっているのは現場の職人さんなのですが・・・。


福島原発の汚染水はコントロールできていますし海には流さないようにブロックしています・・・などと

その場限りの嘘を言うのとよく似ています。


それはそうさ・・・高濃度の汚染水であっても一旦海に流してしまうと途端に薄まって規定内の安全な数

値になるのは当然の事です。


薄めていいのなら汚染水は全て海に流してしまうと問題は全て解決です


琵琶湖に青酸カリをコップ1杯捨てても全体では何んの影響もないよと言う事に似ています




話は戻りますが、一覧表にあるように、仮止めシール材にはそれぞれに長所と欠点がありますから建物と

お客様の要求によっては色々と使いこなす知識が必要だと思います。


例えば、建物が新しくて表面の仕上げ材には絶対に傷を付けないで・・と言う場合は剥離性のシール材を

工数量が少なくて下地を削り取っても良い、更には火気も使用して良いというような場合は速乾性のエ

ポキシ系のシール材が最適です。


剥離性のシール材を使った場合はその硬化時間が長いために、例え少ない施工数量でも施工は3日間は必

要となります。



合成ゴム系の仮止めシール材は今は殆ど使われていません


接着が悪いうえに、硬化する時に表面から固まるためにいつまでたっても内部が未硬化となり樹脂漏れを

発生させます。

更にはなかなか撤去でないほど下地に強固に接着する場合などがあり・・・使わないほうが良いと思いま

す。


問題があってもなおかつ製造、販売していると言う事は誰かが使っているのでしょうね


今日はこれまで・・・・・。



オリンピックは東京でなく全てを仙台あたりなら良かったのにと思います


経済効果だと騒いでもIOCからお金を貰える訳ではないのですよ、1兆3千億円は全て税金で使うのですよ


東京の人間はオリンピックに関係があれば幾らかは経済的に潤うかもしれないけど他府県の方達にはなん

の恩恵もないのではないかと・・・・。


北京はオリンピックでどれだけ経済効果があって今はどうなの・・・直近のロンドンはどうだったの


日本だけが150兆円も経済効果があるというのは信じても良いのですか・・?


建築ラッシュになったら職人さんは足りるのだろうか・・・それでなくても民主党政権の時にかなりな方

が土木建築から転職したと思うのですが・・・。