低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

地下道壁面のひび割れの場合

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早いもので今年ももう梅雨の時、大雪が降ったのはつい最近のようです

今年は例年よりも少し暇です


低圧注入工法の材料を造っている他社の情報ですが・・・

日本シーカ社はシーリング材、注入材の部門のみを関連会社のダイフレックス(株)へ渡すそうです

元々この部門は私が在籍していた世界長(株)の化成品事業部を人員とも買い取って吸収したもの

だったのですが・・・よほど儲からなかったのでしょうか。


当然私の後輩達が勤めていたわけですが、勤めている会社が短期間のうちに経営が2社も替わると言う事

には色々と不安があると察します。

経営が変わるのですから今までよりも色々と良くなるかも知れませんよ・・・どんなに環境が変わっても

真面目に仕事に取り組んでいればなんにも不安はないと思います。


日本シーカは低圧注入材の技術力は業界ではトップだと思います・・販売量ではk社が多いかもしれない

けど技術力ではシーリングも含めて比較にならないぐらい上だと思いますよ。


私が若い頃には剥離性シール材とかアクリルシーリング材はOEM品としてK社に供給していたもの



写真は地下道の隔壁のひび割れ注入工事です

ひび割れに番号を書いているのは、超低粘度から高粘度型の樹脂を何回注入したかを忘れないように記入

するために張り紙をしています。

こんな風に誰が見てもすぐに解る様に施工記録をしていると施主も安心すると思います。

面倒なのはとても面倒なのですが、施工後に注入の検査の方法がないのですから施主を安心させることも

施工の技術だと思っています。


下の写真のなかでフロッグの横から注入した樹脂が漏れていますが、この原因はひび割れ幅が0.1㎜幅程

度で施工時には全く見えなかった箇所です

見えなかったからシールをしていない箇所なのです・・・


言い訳は・・・ ゴミが付着したり、老眼で見えなかったもんね


張り紙に記録していますが超低粘度型を2度注入して更に仕上げに低粘度型を1度注入しています

注入したすぐには漏れ出していないのです


樹脂を繰り返し注入すると樹脂の量が多くなりその押し圧も徐々に強くなってきます

その押し圧力が高くなると樹脂は抵抗が少ないところを探して進入していきますが、この場合は奥のほう

へ樹脂を押すよりも表面の超微細なひび割れの方が圧力が少なくて楽だと進入してきたのだと思います


でも安心して下さい

裏側も通路なのですがこの部分からも樹脂は裏側に漏れ出していました


それに2期工事では裏側からも注入をするそうです


その時は空気抜きをしながらの注入となります