今週は首都圏にある私立大学のプール施設のひび割れの補修です
建物は1年前に竣工しています
ひび割れが発生しているのは屋内の壁面そしてプールサイドの通路です
新築ですから注入時に液漏れをしたり樹脂をこぼしたりして汚してはいけません
丁寧が大切です
一般的にはひび割れが発生するその原因は100件を超すと言われています
この建物のひび割れはそ100の要因の中のどれに該当するのでしょうか・・・・
例えば床から梁まで繋がっているひび割れで、そして殆どのひび割れが右方向、左方向と一定の方向に
向かっているのならばそれはその方向から建物が押されて発生するという現象になります。
この場合はいわゆる構造クラックなどと言われるものになります
ひび割れは押してくる方向に向って割れるというのは学者の定説となっています。
壁面の真ん中付近に途中でひび割れが無くなっているようなものは乾燥収縮特有なものだとも言います
ひび割れに方向性もなく貫通したりもしくは未貫通だったりとか、そしてセパレート穴からひび割れたり
して全く不規則でひび割れが多い場合は養生不足とも言われます
いずれにしてもその原因は断定できるものではありません
医学は臨床の結果によってその原因ははっきりしますが、コンクリートの場合はそのひび割れた状態が同
じ場所だとしても必ずしもその原因は同じではないのです。
写真の一番下の剥離シールは開発商品なのです
より剥がれやすく、より接着力のバランスをよくして更に経済的にと欲張りな専門職人の要求性能に近づ
けてくれています。
もう一息頑張って下さい。
この剥離性のシール材は、今回新しく特許を申請した商品にも使いますから私も厳しく意見を言わして
貰っています。
特許が公開されたときにはこのブログでも公表します
特許は今回で5件目ですが開発時には決まってすぐにでも左うちわで悠々と別荘で・・・なんて空想を
しますが・・・・・
いつも、現実には右手どころか両足にもうちわを付けて更には猫の足も借りてうちわを扇ぐような忙しい
貧乏暇なしの状態・・・でっす。