低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

今日は雨模様現場は休み

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雨の日は屋外の現場は休みとなります

忙しい時は予定が狂いますが休めるとなると嬉しい


先週の倉庫の隔壁のひび割れ補修について報告します


築後2年経過の建物です

隔壁にひび割れが梁から床まで真っ直ぐに発生しています


このように真ん中付近が真っ直ぐにひび割れが発生するのは非常に珍しいと思います

一般的にはいわゆる構造クラックと言われるものは方向性があります


その壁面が一定方向から押されて限界になったらその荷重がかかった方向にひび割れが発生します

ひび割れは必ず押された方向に向かうというのは原則なのです


ひび割れがみんな同じ方向に斜めに発生しているなどは明らかにこのひび割れは構造的なものと判断

ます。


今回のように計ったようにまっすくにあるひび割れはそのような構造クラックではなく乾燥収縮によるも

のだと推察しますが・・しかしそれは断定はできません。


一般的にはひび割れ発生の原因は100件を超すと言われていますから今回も推察しかありません


乾燥収縮が原因のひび割れの場合は、確実にひび割れの中にエポキシ樹脂を充填してしまうとその再発は

ありません

但しコンクリートを打設後1~2ヶ月後に発生したひび割れを注入した場合はその後の乾燥によってひび割

れは近くに再発するという事も考えられます


我々の仕事で繰り返し同じところを注入するという事は過去にも皆無なので殆どは若年コンクリートを過

ぎたひび割れだったとも考えています。


そうですよね・・・ひび割れの苦情がゼネコンさんに来るのは打設してから最低でも2年は経過している

のですからね。


乾燥収縮のひび割れなら一度接着剤を隙間に充填してしまうと更にひび割れるという事は考えられないの

で再施工で呼びつけられるという事は無いのだとも思っています


今回はこのひび割れた壁面の反対側は洗面所となっていますがこの部屋に貫通したひび割れがあります


今回は倉庫の方から注入をして洗面所の方は樹脂が漏れ出さないようにフロッグを取り付けて同じように

シールをセットしています。


倉庫側から注入をして洗面所のフロッグに樹脂が流れてきたら注入を完了としています


倉庫側は速乾性のシール材を使用して洗面所は塗装がありますから剥離性のシール材を使用しています


この方法も通常なら3日間も掛かるのですが注入する側を速乾性にすることによって2日間で完了ができま

す。