低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

住宅の基礎のひび割れ補修

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熊本の地震では言葉もありません

お見舞い申し上げます

温暖化による環境の変化などもそうですが、今までに経験がないような事がある日突然我が身に降りか

かるというようなとても考えられないような災害が時折起こります。


普段地震には縁遠い地区だと思っていたのに突然の大地震・・・本当にびっくりします


100年に一度あるかないかという災害が最近になって頻繁に起こっているのは地球に何か変化が起こって

いるのかと不安になります。



さて、今日は住宅の基礎のひび割れ注入工事の報告です


この工事は半年前に施工を完了した建物です


この建物は関東では人気の地区で観光地としても知名度の高い場所にあります


この建物の基礎のコンクリートにはかなりな数のひび割れが発生しています


ひび割れた原因は具体的には解りませんが、その原因を色々と究明する事も大切な事ですがそれよりも

いかにして強度を元通りにするかを考える方が最優先すべきことです。


基礎のスラブまでに縦に入ったひび割れは殆ど貫通しており角の所にあるひび割れは浅いひび割れとなっ

ています。


注入工事については我々はそれを生業としていますから、ひび割れの中に接着剤を注入して強度を元通り

にして確実に密封するという目的に対していつも通りひび割れに合った施工を淡々と作業しますが、お施

主さんの方はそんなに淡々とはいきません。


一般の方の住宅については施工者はこのお施主さんの不安としっかりと向かい合うという姿勢が大切だと

思います。


不安を解消するという事も仕事の一つだと考えるべきだと思います


公的な構造物のひび割れの場合はそこには土木建築に関わっている方が必ずいるわけで、簡単な説明で

我々の施工については比較的簡単に理解してもらえるのですが一般住宅の場合はそんなに簡単ではありま

せん。


一般の住宅の場合には、我々の低圧注入工事にたどり着くまでには色々な問題があったと思うのです


そもそも住宅を造ったメーカーは基礎部分にひび割れることは最初から想定に無いわけですからその補

修方法にしっかりとした専門の知識も普段から用意しているわけではありません。


その為にひび割れの苦情によっては今までやってきた補修の方法を説明してその会社なりの方法で済ませ

るという方法だったと思います。


その苦情によってはという事はひび割れに対して敏感な施主の場合とかひび割れは鉄筋コンクリートの宿

命というような説明が簡単に聞き入れる施主との違いによってその方法も変わってくるというのが一般的

な話です。


今までの我々の経験からすれば低圧注入工法で施工するというその殆どの場合は施主がネットなどで調べ

てそして売主にこの方法を勧めるという事になっています


売り主自らが勉強して低圧注入工法がベストだとしてこの方法で補修するというのは殆どないのではない

かと思います。


本当にお客様に対して真心を込めて住宅を提供するというのならひび割れ補修についてももっと勉強して

欲しいと思いますね。


強度を元通りする方法は低圧注入工法でエポキシ樹脂をひび割れの中に注入して接着するという方法が

今ある技術のなかでは最適だと思うのです。

最適だと思われているからトンネル、橋等のひび割れ補修は低圧注入工法でと国交省では指定されている

のでしょうから。


Uカット工法でひび割れを溝にして樹脂モルタルで埋め込むというのがベストだと勘違いしていませんか


売る方は毎月何棟も販売しているかもしれませんが買う方は一生に一度の場合が殆どですよ。

ひび割れごときで・・・なんて考えないでください


熊本の地震でも専門の評論家が言っていましたが、住宅の耐震補強は屋根、壁、基礎の3箇所が大切だと

屋根は軽く壁は筋交など頑丈にそして基礎は鉄筋を入れて頑丈にとか



この建物のひび割れには注入する樹脂は3種類の硬さのものを注入しています

施主の方が非常に勉強されていてひょっとすると国家資格も簡単に取得できるのではと思うぐらいの方

でした。


良く知っているからこそ土台の下から樹脂が漏れても構わず注入することについては賛成の意見でした

汚れる事よりも確実な充填という目的が良く理解されていたと思います


注入作業にも一緒に床下まで来て見学と質問でした



女性で若くて美人でそして汚れた床下までとは・・・・申し訳ない気持ちでした・・ハイ。