低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

私立大学増設の一年検査

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今週は私立大学の増設した食堂棟の一年検査で指摘されたひび割れの補修です

通常は3日間をかけてひび割れ注入を行いますが、今回については2日間で終わらせてほしいとの要望

なので2日間で終了としています。


通常は下地に傷を付けないために剥離性のシーリング材でフロッグの取り付けとその間のシールを行いま

す。

そしてこれが硬化してからエポキシ樹脂を注入するのですが、この剥離性のシーリング材は硬化が10時間

ほども掛かるために注入は翌日となるのです

そして注入した樹脂も硬化するのに5~10時間もかかります


セッティングで1日間、注入してからも1日間の養生が必要なので撤去して完了までは3日間も掛かるとい

う事なのです。


取り付けは剥離性のシール材ですから塗装などがしっかりしていれば施工前と施工後は殆ど変らないのが

剥離性の特徴なのですが・・・。



今回のように2日間で終わりにするには最初のセットする材料を速乾性のシール材にすればその日のうち

にエポキシ樹脂の注入ができます。


そして2日目に撤去という事が出来るのです


但しこの場合にはシール材に速乾性の接着剤をシールとして使用しますからコンクリートの仕上げ材にも

接着してしまいますから終わってもそのシールは簡単には剥がれません


そうなのです、スクレーパー等で取り付けたものを力で削り取るという事になります

下地の塗装などは一緒に削り取りますからその後は再度塗装などの作業が必要となります


つまり3日間掛かるところを2日間で仕上げると下地は傷が付いて何らかの仕上げ材が必要となるのです


今回はリシンとか吹き付けタイルのようなものではなくコンクリートに塗装仕上げなのでさほど仕上げの

塗装は難しくは無いとの判断で2日間の仕上げで指示されたものです


我々の作業は剥離性の方が簡単で確実なのですが、すべてを理解しての指示なのでその通りに行います


今回は裏側は倉庫になっていますので注入する反対側のひび割れからはそのまま樹脂を漏れ出すように

貫通したひび割れの反対側にはなにも処理はしません。


お施主さんにしてみれば樹脂がひび割れの中に入ったことが確認できてそれはそれで良いとの事でした



小学校に行けばミルクの匂いがして中学校に行けば甘酸っぱいような匂いがして高校に行けばなんだか

汗臭い匂いがしてそして大学に行くと食堂のカレーの匂いがします


私だけが感知する独善的な匂いの感じ方なのだろうか・・・若い衆に聞けばよかった。


前に市民病院改修工事ではかすかなアルコールと布の匂いがしましたよ


来週は新築の住宅の床下からの工事ですから独特のコンクリートの匂いがすると思いまぁす