低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

昭和初期の芸能紋の保存注入工事

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昨年の12月に東京メトロ銀座線の大規模改修工事に参加した時の写真ですが、今日たまたま丸の内線の駅

の現調がありましたのでついでに銀座線の田原町駅に寄ってその工事の完成の写真を撮ってきました

昨年の末に施工したのですが何故かとても遠く懐かしく思えます


昭和の初期にこの地下鉄が開通した時に取り付けられた歌舞伎の紋章だったのですが途中で何回かの改修工

事でいつの間にかこの紋章は長い間新しく造った壁の裏側に隠れてしまったそうです


今回の大規模改修の時に古い壁を外すと梁の所に昔のままに残っていて担当者もびっくりしたそうです


当時の写真もなかったのでしょうね


紋章は漆喰のような石膏のようなものに書かれて柱に貼り付けてあったのですが、長年の経過で柱のコン

クリートから書いた板状のものは剥がれかかっていたのです。


建設会社から固定できるか否かを依頼されて昨年の11月に試験施工したのです


直径5㎜の穴を穿孔して中粘度型のエポキシ樹脂を高圧ポンプで丁寧に徐々に注入すると殆ど確実に隙間

に樹脂は侵入して柔らかいその板を割ることもなく接着できたのです。


深夜の短い時間に5日間かけて施工したのですが、冬なのに地下鉄のホームは換気が無くなるとまるで蒸

し風呂の様で早朝の地上の外に出ると風邪を引きそうでした。


施工している時に今後何年間保存するかどうかは解らないけれどあんたが死ぬまでは大丈夫・・ってさ


今まで施工した後に再びその現場に行くなどは殆どないのですが、たまには振り返って現場に戻るのも

いいものだと気付いた「今日この頃」でっす



それにしても最近の浅草は観光客で溢れていますよね・・・・・

テレビで浅草にある蒲鉾でできたたこ焼きがとてもおいしいとお笑いの芸人さんが言っていたので、そう

なのかとわざわざ行って買って食べたら・・・なんてことはなく蒲鉾を丸くしたようなだけの味・・


芸人の素晴らしくおいしいとか生まれて初めての感動の味・・なんて信じた私がバカだったと思い知った

今日この頃なのです。