低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

2009-01-01から1年間の記事一覧

ひび割れ補修でこんなんです

写真の建物は2年ほど前に改修工事を行った様です。(良く行くお店)拡大すると良くわかります。 ひび割れから漏水していたのでしょうか、ひび割れをUカット工法で処理しています。 改修工事の仕上がりについてはそれぞれの好みがありますから一概に批評は…

笠木からの漏水

写真は笠木に塗布しているウレタン防水材がひび割れと共に破断していて、その箇所から階下の室内に漏 水しています。 この建物は高齢者向けの公的なホームで、築後2年目です。 公的な建物ですからこのような構造になっているのは、自治体の指定されている設…

低圧注入はこんな風に

写真は模範的な低圧注入施工の方法です。 この建物は在来工法の木造住宅ですが外壁はモルタル仕上げです。 このモルタルにひび割れが入ったのでエポキシ樹脂で補修しようと言うことです。 本来はモルタルの塗り替えがベストなのですが今回は取り合えず注入を…

大雨災害は堰堤で防げるか

山間の集落にとっては山頂に近い沢からの大量の雨水と土石流は大きな被害となります。 小泉政権から行政改革の掛け声と共に写真のような山間の堰堤工事が極端に少なくなっているそうです。 例えば群馬県と長野県の県境の町には喫茶店、食堂よりも土建屋サン…

戸建住宅基礎のひび割れの場合

戸建住宅の基礎のひび割れについて以前にも数回報告していますが、最近になって問い合わせが多くなっ てきていますので再掲します。 木造戸建住宅の場合はひび割れの対象となる箇所は布基礎のコンクリートの部分だけになります。 マンションのように鉄筋コン…

知的所有権になるかな

今日はフロッグポンプの話しです。 低圧注入器具のフロッグはひび割れの中に接着剤を注入する器具ですが、この製品の最大の特徴は柔らか い接着剤からグリス状の硬い接着剤を圧力を自在に変えながら注入できる構造となっています。 接着剤をフロッグの中に充…

工場の床のひび割れの場合

工場の床がコンクリート打設後1年目でひび割れが発生。 お盆休み前に補修工事です。 郊外の工場団地の中にありますがこのひび割れは、弱い地盤とか不等沈下などの原因ではなさそうです。 建築会社の方が養生が不備だったと悔やんでいる通り明らかに養生不足…

ひび割れたのは何故?

土曜日と日曜日はマンションのひび割れ補修です。 築後1年目の検査で修理となりました。 洋室の壁にひび割れがあるそうです。 隣との隔壁のひび割れはクロスに皺があるのなら、その壁は殆ど貫通していると見て間違いはありませ ん。 クロスに皺があると言う…

低圧注入工法の圧力につて

今日はフロッグなど低圧注入器具の圧力で何故ひび割れの中に樹脂が侵入して行くのかについて報告しま しょう。 写真はフロッグの中に入れた樹脂の量で変化する内部の圧搾空気の圧力を知るための実験です。 フロッグの場合は器具の中に入れた樹脂で内部の容積…

天井の場合は注入結果が良くわかる

ひび割れの注入工事は注入している本人にはその結果は見ないでも良く解りますが、コンクリート粗面に 薄く樹脂モルタルを塗っている場合はひび割れに樹脂が染みてきますから他の人が結果を見ても一目瞭然 です。 但しコンクリート粗面ではなく仕上げ材(吹き…

この会社は低圧注入工法を真面目に考えているの

このブログは低圧注入工法の施工について広く知ってもらいたい、対価に値する仕事とはこんな風に、な どの啓蒙を目的としています。 それは施工する職人さんはもとより発注する元請、更には施主に至るまで、その正しい施工方法を解りや すく説明している積も…

ジェット燃料タンクの擁壁のひび割れ

詳しくは書けませんが、米軍基地の中のジェット機の燃料タンクの囲いの擁壁にひび割れがありその部分 の補修工事です。 もしも何らかの理由で燃料がタンクから漏れ出してもコンクリートの囲いから引火性の高い燃料が広がら ないようにしています。 ひび割れ…

漏水が僅か一箇所なのに出張です

県民会館の地下電気室の天井からポタポタと漏水だとか。 こんな風な場合は原則としては地上を掘り起こし躯体を現してそして漏水している場所を探し出してその 箇所から防水をするといいのですが、大手ゼネコンに見積もりをしたら100万円は掛かるそうで・・。…

止水工事もやっと終わりです

建物の地下部分は基本的には漏水を止めると言う事ではなく、侵入してきた地下水を二重壁の間から建物 の最深部の湧水ピットの釜場に誘導しそこに溜まった水をポンプで揚水して下水道に流すと言う方法なの です。 そうなのです、皆さんのマンションなども必ず…

壁面のひび割れから漏水したら

写真はひび割れの所々から遊離石灰(エフロ)が地下水とともに室内へ漏水しています。 この様な場合の処理は通常の低圧注入工法と同じではありません。 通常の乾燥したひび割れの場合は、フロッグを壁面に取り付けて一般的なエポキシ樹脂を注入しますが、 漏…

梅雨時には地下室の水位も天井に

運河とか大きな川の近くの建物の場合は梅雨時になると地下水位が高くなります。 現在建築中のこの建物の場合も今回の雨で地下室の梁部分の隙間から水が漏れてきます。 この様な程度の漏れは騒ぐほどではありません。 止水をする場合に何が厄介なのかと言えば…

梅雨時は仕事が重なります

今日よりテナントビルの地下室の止水工事です。 この建築会社の朝礼は少し変わっています。 朝礼は土木も建築もラジオ体操から始まりますがこの現場の場合はラジオ体操ではなく適当な柔軟体操か ら始まります。 日曜日のソフトボールの練習の時のようです。 …

低圧注入工法はこのように

写真は築後2年目の公的機関の建物です。 2年目の検査でひび割れ発生した箇所の注入補修工事です。 ひび割れに沿って仮止めシール材を確実にシールします。 フロッグの取り付け箇所はひび割れが広い所を選んで○を描きます。 フロッグを○型の上に置いて静かに…

幽霊屋敷ではありません

写真の写りが悪いのですが築後10年の建物です。 決して呪われた地下室ではありません。 最近になって二重壁の切り付け部分から漏水しています。 今回はこの部分の止水工事です。 最近はこのような地下室だとか基礎部分の湧水ピットの切り付け部分の止水工…

タイルのひび割れから漏水

今週は完成したばかりのマンションの漏水補修工事です。 写真下はひび割れたタイルを撤去して躯体のひび割れ部分にフロッグを取り付けてエポキシ樹脂を注入し ている状況です。 表側はタイルで屋内は特殊な吹き付け仕上げ材です。 上の写真は屋内の壁面です…

拝啓 国土交通省大臣官房官庁営繕部殿

自動式低圧樹脂注入工法の問題点について 益々ご清栄の事とお慶び申し上げます。 さて、標記の件について以下の件についてご質問致しますので宜しくご検討、回答をお願い致します。 1.工法の名称について 現在の名称は自動式低圧樹脂注入工法となっていま…

ひび割れた基礎の注入はこんな風に

写真は築後3年目の鉄骨造の建物です。 ひび割れ幅は0.1㎜~0.4㎜です。 注入した樹脂は超低粘度型の樹脂と低粘度型と仕上げには中粘度型樹脂を使用しています。 内部に樹脂が漏れてきていますが硬化してからスクレーパーで削り取ります。 内部は塗装仕上げと…

ひび割れの幅は一定ではありません

写真はコンクリートに入ったひび割れの幅をクラックスケールで計測しているところです このひび割れ幅は表面は0.4㎜ですが裏側は0.1㎜です。 更にひび割れの下の方は0.2㎜です。 コンクリートに発生したひび割れは、このように一本のひび割れでもその幅は大…

マンションの基礎部分のひび割れは

写真は完成間近いマンションの地下部分のひび割れ注入工事です。 この部分は湧水ピットにもなっています。(地下水がコンクリートのひび割れとか隙間から建物の中に浸 入してきた場合にポンプで排出する部屋) 最近のマンションの場合はこの湧水さえも侵入さ…

低圧注入工事の管理はこんな風に

写真はひび割れ注入の施工をしている状況です。 貼り紙は施工段階を夫々に記入できるようにしています。 仮止めシールとフロッグの取り付けは終わったらチェックしていきます 注入は超低粘度から始めて適合樹脂を何度注入したかを記入していきます。 下の写…

低圧注入の検査に器具の残量?

写真は低圧注入が終わった翌日に撤去する前の状況です。 フロッグの中にエポキシ樹脂が多く残っているものもあれば殆ど空の場合もあります。 公的な建物の場合に、技官によってはひび割れの中にエポキシ樹脂がどれくらい入ったのかを確認す る為に器具の中に…

低圧注入器具の機能

今日は市場で見かける各社の低圧注入器具の事について報告致します。 コンクリートの微細なひび割れの中に接着剤を充填する方法は、小さな力でゆっくりと押し入れる方法が 発見されて、今はこの低圧注入工法が常識となっています。 基本的には各社とも1~4㎏…

低圧注入工法への苦情

低圧注入工法は公的に認められて既に20年以上になりますが、未だに確実な工法として普及しないのは何 故。 昨年の秋口に飛び込みで住宅専門の工務店さんから施工依頼の連絡がありました。 住宅を引き渡した直後に布基礎部分のひび割れを指摘されて、直ちに防…

新しい擁壁のひび割れの場合は

連休中は仕事です。 通常なら休みの日には道路がすいている筈なのですが、今日は平日よりも混んでいます。 今回の仕事は造成地の大きな擁壁のひび割れ補修です。 コンクリートの厚さは上下の平均で約1m程です。 引渡し前の真新しいコンクリートの擁壁ですか…

トンネルのひび割れはこんな風に

トンネル工事の場合は足場の移動式が殆どですが、建物に較べると施工の能率は極端に悪いので予算の組 み方に工夫が必要です。 えぇ・・当然、通常よりは高めの見積りが、と言う事です。 新築の場合はそんなに苦労は無いのでしょうが、この様に古いトンネルの…